プラスチック研究ラボプラボ

専門知識と情報力を活かして企業の悩みを解決するため、
お役立ちコンテンツをお届けします。

お役立ち情報

フレッシュママについて

「フレッシュママ」とは野菜や果物が長期保存できる画期的なフィルムです。

製品概要

エチレンガスコントロールによる青果物保存技術

果物、野菜の老化の原因であるエチレンガスを暗所下においても効率よく分解(※二酸化炭素とナノ水)し、排出する新技術!共同開発者である大阪大学産業科学研究所の検査試験では、従来にない画期的な機能が証明されています。

驚きの機能

鮮度保持シート使用3時間後にはエチレンガスが急激に下がり、6~24時間後には殆ど0になります。光のないところでも、冷蔵庫内でも、分解機能は変わりません。

出荷時の野菜・果物の状況にもよりますが通常、常温で従来の袋よりも、最低約7~14日程度長く鮮度を保ちます。(※冷蔵は30~45日程)

使用方法

袋保存の場合は吸水性の高いキッチンペーパーや新聞紙などを入れて少し空気が残っている状態で袋を閉じて完了。

ダンボール保存(輸送)の場合は鮮度保持シートを上に掛けてガムテープで閉じて完了。

青果物の保管、輸送時の鮮度保持

フレッシュママは、貯蔵や輸送中の果物や野菜の鮮度保持と栄養価の向上に貢献します。

横にスクロールしてご覧ください

エチレンガス吸着・分解試験

試験概要

フレッシュママのエチレン吸着、もしくは分解活性を有するかの検証実験を行いました。10~300ppmの標準エチレンガス2リットルをサンプル袋に封入し、袋内のエチレン濃度の経時変化について半導体ガスセンサ検知器ガスクロマトグラフィーを用いて計測をし、SGHA-P2GL を用いて解析した結果、約3時間でエチレン 80%、130µg 程度を分解することが明らかになりました。(図 1, 2)

図1. エチレン減衰効果
図2. 計測データの比較

果物・野菜を用いた検証実験

果実由来のエチレンガスが分解されるか調べるため、フレッシュママおよび、コントロール袋に同量のミニトマトを封入し、3時間、20時間、44時間、68時間、92時間後の袋内のエチレンガス濃度を計測しました。その結果、コントロール袋ではエチレン濃度が上昇していくのに対し、フレッシュママではエチレン濃度の上昇を 0.6pp 以内に抑制することが明らかになりました。

図3. ミニトマトから発生した
 エチレン分解抑制効果

フレッシュママによる物流コストダウン事例

青果物の鮮度保持を伸ばすことにより、販売ロスを避けるのみならず、物流コストを下げることも可能です。

まとめ

フレッシュママは、短時間に高濃度のエチレンを分解する能力があることが実証された鮮度保持フィルムです。
また、エチレンガスから分解された二酸化炭素とナノ水により、微生物(カビなど)の増殖を抑制する機能も有しています。
既存のコールドチェーンと組み合わせることで、ロス率の低減に貢献します。